最近古いスポーツカーや古い車が人気だ。
その需要に伴い、古いのに値段が上がっている。
しかしその値段と車自体の耐久性は比例していない、ただただ価値があるからというだけで値段だけあがっている。
高いお金出して好きな車を買ったのに壊れたんじゃ目も当てられない。
というわけでぼく自身も今や20年前の車となってしまい、旧車に足を突っ込んでるシルビアに乗っている経験から、そんな古い車を壊れないように維持していくにはどうすればよいか、そんなこと書いていく。
twitterやってます。ぜひフォローの方宜しくお願いします。@bk_motor2
機械は動かさなきゃ壊れる
結論というかタイトルでたった1つの方法とか書いてるからこれしかないというかこれに尽きるのだが、機械ってのは動くために生まれているので動かなきゃ壊れるのである。
車ってのは走るために作られたのだ、ガレージに保管して鑑賞するために作られたわけではない。
鑑賞するために買ったというのであれば思う存分鑑賞してくれ、ただ大多数の人は、特にスポーツカーなんてものを買った人、買おうとしてる人は走るために買ったはず、買いたいはずだ。
だからとにかく乗れ、毎日乗れ、毎秒乗れ。
走行距離がかさむとかふにふに言わずに買った以上乗れ、ぶん回せ。
機械における最強のメンテナンスは動かすこと
車も大義的に言えば機械、では機械を壊さないようにするにはどうすればよいか。
答えは常に動かすこと、車なら毎日乗ること。
その上で必要な点検をしっかりやって、必要なメンテナンスも適宜していく。
じゃあなぜ動かすといいのか、掘り下げていこう。
稼動部に常にオイルを回す
エンジンにはエンジンオイル、ミッションにはミッションオイル、車にはたくさんのオイルが使われている。
車が動いていないときは重力によってオイルはオイルパンに溜まっている。
再びエンジンを動かすときにオイルポンプが作動しエンジン全体にオイルが回り出す。
ミッションの場合はATとMTだったり、縦置きと横置きの違いで機構の違いがあるが動かせばオイルが回る理屈は同じ。
各部にオイルが最大量常に回っている時間が多ければ多いほどいい、オイルってのは結局のところ油膜による摺動部の保護であり油膜が切れると金属同士が直接ぶつかり合い、エンジンで言えば最悪エンジンブロー。
エンジンブローは極端な例だが(過去の例を思い返せばオイル管理の雑さによるエンジンブローを何度も見てきたが)、油膜によるエンジン保護はかなり重要。
油膜がなくなるなんて事は基本的に起きないが重力によりどうしても減りはする。
長期間車を動かしてないと油膜が減りきっている状態から動かされるため車にとってはかなりの負担、普段運動していない人間が急にダッシュさせられるようなものである。
エンジンだけではなくミッションだってそう、FRや4WDならデフにも言えること。
エンジンには適正温度がある
エンジンはアイドリング時であろうと1分間に1000回転近く回っている。
それだけ速く回転していれば当然摩擦熱も凄まじい。
そのためエンジンは80度~90度くらいで元気よく動くように設計されている、人間の体温のようなものだ。
何が言いたいかというと動かせと言ったけど動かし方だ、エンジンをかけてちょっと走って降りるみたいないわゆるチョイ乗りは車に大きな負担をかける。
だったら暖気だというバカがいる、最近の車に暖気は必要ない、キャブ車くらい古ければ話は変わってくるけどそんな重箱の隅をつつくような話をしているわけではない。
動かすのならそこそこ距離を走ろう、通勤で毎日使うとかが一番いい。
ちょっとお買い物にとかガソリン入れるとかだったら少し遠めのお店に行ったりね、せっかく好きで古い車買ったんだし長く乗ったほうが楽しいでしょ。
エンジンやミッションをしっかり暖めてあげればいい、特別なことはしなくていい、ただ走るだけ。
車は走るためにある、走らなきゃただの鉄くず
古い車のほうが高いとかいう謎現象が起きている中で、運悪く古い車に魅力を感じてしまい大枚はたいて購入した大好きな車。
それをもったいないと乗らずにガレージに大事に保管、バカかよミニカーじゃねえんだぞ。
せっかく買ったんだからむしろ乗らないほうがもったいない、ってゆーか乗らなきゃ壊れるんだ、車だってお前に壊されるために買われたわけじゃねえだろ。
分かりやすく基準を作るとしたら1年1万キロは乗れ、経験上そのくらい走ってる車はどれだけ距離を重ねても調子がいい。
ハコスカを50万キロ乗ってるおっさんも世の中に存在するんだからそんなのを憧れにしろ、間違ってもBNR34の1万キロ以下をガレージに保管してるバカに憧れを持つな。
この記事へのコメント